大学受験までの勉強とは、一言で言えば「暗記」です。つまり効率的に暗記をすることができれば大学受験に成功することが出来るのです。
文系科目はもちろんのこと、理系科目もほとんどの内容が暗記に頼るものであり、その先はただ事務処理能力が試されるものです。
では、どのようにすれば効率的に暗記をすることが出来るのかを紹介していきます。
視覚だけに頼らない学習を!

暗記をする、という意気込みで多くの人がまず行うのが、単語帳やマーカーを使った暗記法です。確かにそれは必要なことですが、ただ文字や数式を眺めているだけでは効率が悪いのです。
ただ電車の中で参考書を眺めていても、なかなか効率が上がらないという経験をお持ちの方も多いと思います。
それはどうしてでしょうか?
五感に働きかける、音読という方法
まず、人間の脳が記憶をするときに何を使うかを考えてみましょう。視覚、触覚、嗅覚、味覚、聴覚の五感の中で、勉強に活かせるものは「視覚」の他に「聴覚」があります。
聴覚は、五感の中で唯一遮断することのできないものであることからも想像できるように、記憶への影響が非常に強いです。(一番脳の記憶野に関連が強いのは嗅覚ですが、勉強には使えませんね)
ここまででお分かりかと思います。「音読」は「視覚」と「聴覚」に同時にアクセスすることの出来る最も効率的な暗記法なのです。
音読を録音してさらに効率アップ
音読は自分の声を使うため、情報のインプットとアウトプットを同時に行って効率がとても良い方法です。
しかしいつでも何度でも音読をするというのは物理的にも体力的にも限界があります。
そこで、自分の音読を録音して聴くという方法をおすすめしております。
これは先に述べたような、状況的に音読ができない場合にも音読と同等の効果を得られます。何故かといえば、人間は自分の声の情報を優先的に取り込むようにできているからです。
ですから、スマートフォンのボイスメモなどの簡単な方法で、自分の音読を録音するとより、音読の効果を上げることが出来るのです。


<著者情報>
真賀田郁実:
東京都立大学大学院修了。修士(理学)。 C言語プログラミング検定有資格者。 現在、私立大学で物理学の非常勤講師を務めながら志を同じにした井上とfeel高認予備校西東京市校を発足し、教室長を務める。 統合失調症と自閉症スペクトラムを抱えながら対人恐怖症に悩まされる学校生活を送りました。学校に登校しなくても大学を卒業して社会人として働くことが出来ます。私の実体験をもとに、不登校から大学卒業への道筋を示す教育をしています。